GARDEN CREATE

TSUKIMI

We work in Osaka, Japan, creating external spaces for buildings. We do not do big things, but we try to do our best and work carefully.

About

岡山の原体験から紡ぐ
庭づくり。

私の造園のルーツは、岡山県の山深く、茅葺屋根の家で過ごした幼少期にあります。
家の中には囲炉裏(いろり)があり、冬には薪がはぜる音と煙の匂いが暮らしを包んでいました。毎日、五右衛門風呂を沸かすために薪を割り、裏の竹藪を探索しては自然の造形に驚かされる。時には自分たちで炭を焼く。そこにあったのは、単なる「風景としての自然」ではなく、衣食住すべてが自然のサイクルと繋がった、手触り感のある暮らしでした。
木の一本、竹の一節にも命があり、役割がある。 炭づくりを通して学んだ「火と木の関係」や、薪割りで肌に染み込ませた「木の性質」。こうした経験の一つひとつが、現在の私の庭づくりにおいて、樹木選びや空間構成の揺るぎない指針となっています。
造園とは、ただ植物を配置することではありません。 かつて私が体験した、自然の中に身を置く心地よさや、季節の移ろいを五感で受け取る贅沢さを、現代の住まいに再現することです。
岡山の山奥で学んだ「自然への敬意」を胸に、お客様の暮らしに寄り添い、共に時を刻んでいける健やかな庭をご提案いたします。

月夜の静謐を、かたちに。

「月見」とは東アジアの風習で、中秋の満月を眺めて催す行事のことです。
旧暦の8月15日の夜に月を眺め、その年の作物の収穫を祝ったという古くから残る風習で、各地域で様々な行事が行われてきました。

現代ではたいていどこにでも電灯があるので感じにくいのですが、本来、日が落ちて夜となれば辺りは真っ暗で少し先も見えなくなり、歩くこともままにならず怖いくらいです。

しかし真っ暗なはずの夜でさえも満月の夜においては、月光に辺りが照らされてライト無しで外を歩けるくらいに明るくなり、その灯りは地上世界をほんのりと青白く照らし、涼しげで幽玄な情緒を感じられます。
月見とは、暗くて緊張感のある闇の中にいてもどこか安心できた満月の夜に、人々が安らいだり、生気付いて宴したりして夜を更かした風習だったのだと思います。

わたしたちは、そんな月夜に感じられるような静謐な感覚をもってものづくりをするように心がけています。

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